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化身
渡辺淳一
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純粋無垢な若い霧子を自らの理想の女性にするために、文芸評論家の秋葉は、際限のない愛を注ぐ。
順調に愛を育み、成熟した女性に変貌した霧子だったが、霧子のアンティーク店の出店により、徐々に2人の関係にほころびが出始める。
2人の愛の行方は? 究極の恋愛小説ともいうべき傑作。
【著者プロフィール】
1933年北海道生まれ。札幌医科大学卒業後、母校の整形外科講師となり、医療と並行して小説を執筆。1970年『光と影』で第63回直木賞受賞し、本格的に作家活動を開始。1980年『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。1997年に刊行された『失楽園』は大きな話題をよび、映画化、テレビドラマ化された。2003年には紫綬褒章受章。著書は『鈍感力』『ひとひらの雪』『化身』『化粧』『孤舟』『うたかた』『花埋み』など多数。