ジキル博士とハイド氏の怪事件

スティーヴンソン著、佐々木直次郎訳

二重人格のジキル博士が
霧のロンドンを恐怖に陥れる!

ロンドンの街角で起こった小さな事件。すべてはそれが始まりだった。
あるときは少女を、またあるときは老人を巻き込んで、残虐な事件を
繰り返す犯人はハイドと名乗る人物だった。しかし、そのハイド氏は
ジキル博士の他人格が表出したものだったのだ。

しかし、その姿や声の質も、ジキル博士とはまったく異なるものだった。
いったい、どういうことなのか。ジキル博士の友人たちは、行動の怪しい
ジキル氏に対し、次第に疑いの目を向けるようになるが――。

19世紀末のロンドンを舞台に執筆された、現代でも名高い怪奇小説の決定版!

【目次】
戸口の話
ハイド氏の捜索
ジキル博士は全く安らかであった
カルー殺害事件
手紙の出来事
ラニョン博士の変事
窓際の出来事
最後の夜
ラニョン博士の手記
この事件に関するヘンリー・ジキルの委しい陳述書