新・平家物語

吉川英治

12世紀初め、藤原政権が衰退を見せ始める。保延3年(1137年)。20歳の清盛は、父が誰なのか、思い悩みながらも、家を出た母(祇園女御=泰子)とも確執が生じる。
晩年の吉川栄治が執筆に7年もの歳月を費やした超大作が遂に電子化!

目次
ちげぐさの巻
貧乏草
わんわん市場
胎 児 清 盛
祇園の女御
夜来風雨急
去りゆく母
競べ馬
袈裟御前
宿借の女御
好色法皇
祝杯
新妻月夜
栗鼠の夢
鬼影
貞操百花図
馬上吟
地下人さかもり
鳥獣戯画
鶏持ち小冠者
染め糸の記
篝り火談議
歌使い
源氏の父子・平家の父子
乳の人の恋
長恨宮
出離
女院と西行
六波羅開地
九重の巻
大比叡
神輿振り
人間到るところ人間あり

あらしの前
案山子陣
一投石
石の雨
悪左府
美しき家族
野風
童女像

立后二花
煩悩ぐるま
霰御所
土用暦
摂政争奪
苦い菊酒
幼帝御一世
女の国
熊野巫女

柳ノ水

二つの門
如法闇夜
保元・地獄序曲
赤旗の下
零余子艸子
白旗の下
源太産衣
ほげんの巻
宇治の関
呉将と越将
鎧着騒ぎの事
為朝
加茂川濁水記
瀬瀬の水たま
兄・弟
陛下と麻鳥